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「よぉ、智」 「おお!久しぶりーってほどでもねえな」 「先週会ったしな」 仕事の帰りにレンタルビデオ店に寄った翔は、偶然智哉と会った。 智哉も同じように夢を叶え、現在は保育士をしている。 子供が好きだから。そんな理由だけれど。 どんな理由だって良い。ちゃんと立派に夢を叶えた。 「子供産まれて保育園預けるなら、任せろよ」 保育士になってから智哉は翔に言った。 ほんとに仲間に恵まれてる。翔はしみじみそう感じた。 「で、愛ちゃんはどうなんだ?体調良いのか?」 「飯も二人分食ってるし、適度に運動もしてる。ありゃ絶対安産だな」 「そーか。それならよかった」 「おう」 「翔は?身体、壊してねぇか?」 「だからんなヤワじゃねえよ。このたくましい胸板触ってみ?」 「・・・はいはい」 智哉は翔が元気だと知るだけで、仕事を頑張れるそうだ。
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