プロローグ

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チュンチュンチュン 小鳥の囀ずりが聞こえる。 「…………う―ん……」 窓から部屋の中に朝の陽射しが入り込む。 「もう、朝か………」 ベットから起き上がりカーテンを開けると、部屋が一気に明るくなる。 そのまま、しばらく外の景色を見ていると、 「レオ―!朝よ―!!起きてる―!?」 下の方から母の自分を呼ぶ声が聞こえてくる。 「ああ!今起きたよ!」 「もう朝ご飯できてるから、降りていらっしゃい!」 「は―い―……」 下に降りるために階段に向かおうとすると、一枚の写真立てが彼の目に入った。 「……今日、ようやくここを旅立つよ、父さん…………」 写真にそう告げ、少年は下に降りていった。
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