1【再会を願って】

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くらなんでも急じゃないですかねー?先生、その人ほんとに大丈夫なの?」 うーんと腕を組むトモチカのとなりに、カラはいつもの通りにのんびりと笑いながら、日に焼けて真っ黒になった身体にパーカーを羽織って腰かけた。 「会ってから悩んだって、いいんじゃないかナ。そのひとも、ポーが好きで、大事にしたいって思ってるなら、ちゃんと待ってくれるヨ」 「ま、そーかもな。とにかく、きばって会ってこいよ」 おお、流石はカラにマサヒラ。 男の子はあっさりしてるねー。 「……うん!ありがとう、みんな。心配してくれて」 「いいって。でも、式には呼べよな」 「マサヒラ!」 そんなこんなで、バドキア共和国有数の港町に着いたわけなんだけども。 うーん。 なんか、どんな格好で行けばいいんだろう……下手に着飾って行ってもなあ。漫画やアニメ見て、イルミの家がどんな場所かは知ってるし。 「いいや、このままで行こう」 別に、汚れているわけじゃないしね。 ちなみに、今着ているのはトリップしたての頃のジーンズやパーカーではない。 水陸両用の、とっても便利なスイムワーカーってやつだ。 上はハイネックの白いトップスで、下は紺のキュロット。
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