2【開けゴマ!試しの門!!】

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「お前らの知り合いかよ!!!全くキルはろくな奴を連れてこないんだから厭になるよ!!ねえ、イルに……ひいっ!!?」 「…………………」 「ミルキ。ポーはイル兄の彼女だから、滅多なこと言わないほうがいいぜ~?」 「ぶはっ!!??ほ、ほ、ほ、ほんとなのかよ、それ!!」 「ねえねえ!どんな念!?どんな念なんだよ教えてよ!!」 「ゴンならカメラじゃなくても肉眼で見れるだろ?」 「あ、そっか!」 「やれやれ、なんとも騒がしいの~。おや、イルミ。おかえり」 「ただいま」 ひょい、と顔を出したのはゼノじいちゃん。振り向くと、飛び出して行ったはずの母さんと末っ子のカルトもいる。 気づけばマハひいじいちゃんもお茶をすすってる。 総動員じゃないか。 やれやれ。 やっぱり、ポーはすごいな。          *** 「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎ……!!!」 ズゥゥゥウウウン……!! ズゥゥゥウウウン……!! 「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ……!!あ、あと一枚………!!!」 ゴウウウウウウウウウウウウン……! 「開けえ――――――っっ!!!!」 ―――――………ッ ザバ――――ンッッッ!!!!!            *** 「あ」 「あっ!?」 「!」 開いた。 しかも、 「あーあ。あれ、壊れちゃったんじゃないかな」 やりすぎだよ。とぐちめくと、隣にいた親父が、ほう、と息をついた。 「なかなか骨のある嫁だな。いいだろう。資格は得た。俺が迎えに行こう」 「貴方ああああ――――!!!??」 「キキョウ。この家のしきたりだ。口を挟むな」 「………!」 ありがとう、父さん。 ――て、言ってもいいかどうかはまだわからないけど。
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