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「お前らの知り合いかよ!!!全くキルはろくな奴を連れてこないんだから厭になるよ!!ねえ、イルに……ひいっ!!?」
「…………………」
「ミルキ。ポーはイル兄の彼女だから、滅多なこと言わないほうがいいぜ~?」
「ぶはっ!!??ほ、ほ、ほ、ほんとなのかよ、それ!!」
「ねえねえ!どんな念!?どんな念なんだよ教えてよ!!」
「ゴンならカメラじゃなくても肉眼で見れるだろ?」
「あ、そっか!」
「やれやれ、なんとも騒がしいの~。おや、イルミ。おかえり」
「ただいま」
ひょい、と顔を出したのはゼノじいちゃん。振り向くと、飛び出して行ったはずの母さんと末っ子のカルトもいる。
気づけばマハひいじいちゃんもお茶をすすってる。
総動員じゃないか。
やれやれ。
やっぱり、ポーはすごいな。
***
「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎ……!!!」
ズゥゥゥウウウン……!!
ズゥゥゥウウウン……!!
「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ……!!あ、あと一枚………!!!」
ゴウウウウウウウウウウウウン……!
「開けえ――――――っっ!!!!」
―――――………ッ
ザバ――――ンッッッ!!!!!
***
「あ」
「あっ!?」
「!」
開いた。
しかも、
「あーあ。あれ、壊れちゃったんじゃないかな」
やりすぎだよ。とぐちめくと、隣にいた親父が、ほう、と息をついた。
「なかなか骨のある嫁だな。いいだろう。資格は得た。俺が迎えに行こう」
「貴方ああああ――――!!!??」
「キキョウ。この家のしきたりだ。口を挟むな」
「………!」
ありがとう、父さん。
――て、言ってもいいかどうかはまだわからないけど。
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