3【重いものを動かすには?】

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相変わらずなに考えてるかわかんない無表情で、恐ろしいことをサラ リと言ってのける!! 半年ぶりのイルミだった。 懐かしい~~!! サラサラ黒髪、真っ黒猫目。 筋肉質だけど、スラッとしたスタイルの良い体つき。 服装も、ハンター試験中に着ていたものと同じだから、余計にそう思うのかもしれない。 イルミはツカツカ、私の前に歩み出ると、くりっと首を傾げた。 「なんで今更しぶるかなー。さっき、ポーと父さんが廊下で話してたこと、ミルのパソコンで全部見て知ってるんだけど。俺、そんなの認めないからね。嫁に来るなら家に来ていいって言ったじゃない。ポーは家に来たんだから、嫁にならなきゃダメだよ?」 「す、すぐに、とは言われてないもん!」 「あげ足とらないでよ、面倒くさいなー」 「簡単に嫁に取られてたまるもんか――!!!」 うわあ、このやり取りも久しぶり。 半年ぶりなのにちっとも……、 「変わってないね。ポーは」 「イルミもね。仕事は、上手くいった……?って、聞くまでもないか」 「うん」 と、一連の漫才のような会話を終えて居間の様子を見てみると。 ゴンとキルアがソファで二人、仲良く座って硬直していた。
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