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て……たしか、津波がくるからホテルになってた軍艦を、海に浮かせなきゃいけなくて――あ!」
「水!!」
「水を使ったんだ!!」
「はい、二人とも正解。ものを水に沈めると、そのものの体積分の水が押しのけられます。すると、水はもとに戻ろうとして、押し返すの。このときに生まれる、上むきの圧力。これを浮力といって、押しのけた水の体積分の重さだけ、物質は軽くなるんだよ!重い船が海に浮くのもこの原理だね」
「……なるほど。念の泡に大量の水を含ませ、試しの門全体を包んだのか」
「ほほ~~う、考えたもんじゃのう」
うんうん、と頷くシルバさんとゼノさん。
よかった。
インチキだって殺されたらどうしようかと思った。
「なーんだ!そんだけ軽くなるなら俺にだって楽勝で開けられる!」
「でも、キルアは念の泡で水を包むなんて出来ないでしょ?しかも、あーんなにでっかい門全体を水に沈めるなんてさ。やっぱりポーはすごいよ!」
「えへへー」
「ポー。まだあるよね。楽したこと」
「ち、知恵を使ったと言って頂きたい!!」
「まだあるって、水以外にまだなんか使ったのかよ」
「いや。使ってないよ。でも、いくら軽くなったと言っても、
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