3【重いものを動かすには?】

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て……たしか、津波がくるからホテルになってた軍艦を、海に浮かせなきゃいけなくて――あ!」 「水!!」 「水を使ったんだ!!」 「はい、二人とも正解。ものを水に沈めると、そのものの体積分の水が押しのけられます。すると、水はもとに戻ろうとして、押し返すの。このときに生まれる、上むきの圧力。これを浮力といって、押しのけた水の体積分の重さだけ、物質は軽くなるんだよ!重い船が海に浮くのもこの原理だね」 「……なるほど。念の泡に大量の水を含ませ、試しの門全体を包んだのか」 「ほほ~~う、考えたもんじゃのう」 うんうん、と頷くシルバさんとゼノさん。 よかった。 インチキだって殺されたらどうしようかと思った。 「なーんだ!そんだけ軽くなるなら俺にだって楽勝で開けられる!」 「でも、キルアは念の泡で水を包むなんて出来ないでしょ?しかも、あーんなにでっかい門全体を水に沈めるなんてさ。やっぱりポーはすごいよ!」 「えへへー」 「ポー。まだあるよね。楽したこと」 「ち、知恵を使ったと言って頂きたい!!」 「まだあるって、水以外にまだなんか使ったのかよ」 「いや。使ってないよ。でも、いくら軽くなったと言っても、
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