69人が本棚に入れています
本棚に追加
れど、色々考えた結果、私は一緒には行かなかった。
どうせあとから行かなきゃいけない場所だし、せっかく自由に過ごせる時間ができたのだから、やってみたいことをやってみるべきだと思ったのだ。
というわけで、大学の講義をはじめ、海洋指定保護区の警備やら、調査のための捕獲やら、観察やら解剖やら飼育やらなんやらかんやら。
幻獣ハンターとしての依頼以外にも、とにかく興味の向いたことを片っ端からやってみた。
だって、この世界の海……見たこともない生き物がい―――――っぱいいるんだもの、楽し――――――いっ!!!
……うん。
というわけで、授業あらためフィールドワークの一環として、この三人にはハンターなりたてである私の仕事を手伝ってもらったりしているわけだ。
今も、とある保護区から保護区へ、海洋指定保護動物の輸送を終えてきたところ。
ただ、私はこのあと用事があって、しばらくお休みをとるつもりをしていた。
目的地は……パドキア共和国。
「いやー、ごめんごめん。ちょっと、寝ぼけてたみたいでさ」
「ごめんじゃないぜ。先生よー、この前の無線の一件があって以来、様子が変だぜ?」
「察しなよ、マサヒラ!先生は、初め
最初のコメントを投稿しよう!