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て彼氏さんの実家にご挨拶に行くんで、緊張してるんだよねーっ!」
「大丈夫。先生なら、きっと気に入られルヨ」
「あは、ははは……」
彼氏さん、ねえ?
そうなのか?
嫁に来いとしか言われてないけど。
しかもそれ、半年もまえの話で、そのあと一切の連絡もなく、やっと連絡してきたと思ったら、この調査船の無線にいきなり割り込んできて、
『ポー、聞こえる?俺だけど、仕事が一段落ついたから、そろそろ嫁においで』
だと。
うおおおおおおおおおお!!!!
ふざけるなあ……っ!!!!
そんな、仕事上がりの飲み会みたいな感覚でホイホイ嫁になんか行けるもんか――!!!!
「早い……あのときはびっくりしすぎてつっこめなかったけど、いくらなんでも早すぎるよ!!だいたい、まだちゃんと恋人として付き合ってもいないのに……!!」
「ええっ!!?そうだったの?」
ぱっちり二重、水中作業だというのにウォータープルーフのマスカラとアイラインでしっかりメーキャップを施したトモチカの目がまん丸になる。
「そうだよ……そりゃ、向こうには
仕事があったから、仕方ないと言えばそうなんだけどさ……」
「いや、そうかもしれないけどさ、それはい
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