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「さぁ?私はなんでも構わないわ。」 「ハッ、つまらないやつだな。」 そう言って金魚のフンと共に去る男子生徒。 「つまらないのは自分だって自覚は無いみたいだねー。」 レムが頬を膨らませて彼らの背中を見る。 「つまらない人は放っておこうよ。それより召喚しちゃおう?ウォーリアはもうやったみたいだよ。」 「え、早っ。」 コンバートの声で魔法陣に目を向けるユウとレム。そこには水色の服を身に纏い、背中に羽を生やした手のひらサイズの人間。ちなみに女の子。その小さき人間の前に立つウォーリア。 何やら遣り取りをしているらしいが、ユウ達はある程度離れているので、話の内容は解らない。 一分もしないうちに話はついたらしく、煙と共に小さき人間は消え、ウォーリアはユウ達の許へと歩いてくる。 「水の妖精と契約した。」 「え!?すごい!!」 ウォーリアの言葉に興奮するコンバート。妖精はギルドランク的に言えば、S~Aの間に位置する、高位の生物だ。ウォーリアはそれほどの才の持ち主だということである。
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