第一章.夢だと思いたい。

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「とりあえずお前、此処から出て行けよ。」 「は!?初対面にそんな酷い事よく言えるね!!」 「此処は俺ら、新選組の屯所の敷地内なんだよ。」 新選組―!? あーもうっ!!何で最近こんなに新選組ばっか出てくるんだよ!! 分かった。これは夢だ。 それかタイムスリップだ。 漫画の読みすぎでこんなことしか思いつかない… 「い、今何年何月何日ですか…?」 「文久三年五月十五日。」 「…………………」 まさか本気でタイムスリップ…? そんなまさか~… まさか…ね… 「何なんだよお前。それにその服にその髪。怪しいなぁ」 イラッ… 那和の男嫌いが出てきた。 こいつ嫌いの対象だわ… 「ありがとうございました。では失礼します。」 超棒読みでその場から立ち去ろうとしたが少年が呼び止めた。 「待てよ!!」 あー呼び止め方がナンパ男と似てるから苛々するっ… 「何ですかっ!?」 「そんな怪しい格好で町うろつかれると困るから、とりあえず副長に会ってよ。」 「分かりました、いいですよ。」 「多分副長がどう対処するか決めるから。」
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