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「とりあえずお前、此処から出て行けよ。」
「は!?初対面にそんな酷い事よく言えるね!!」
「此処は俺ら、新選組の屯所の敷地内なんだよ。」
新選組―!?
あーもうっ!!何で最近こんなに新選組ばっか出てくるんだよ!!
分かった。これは夢だ。
それかタイムスリップだ。
漫画の読みすぎでこんなことしか思いつかない…
「い、今何年何月何日ですか…?」
「文久三年五月十五日。」
「…………………」
まさか本気でタイムスリップ…?
そんなまさか~…
まさか…ね…
「何なんだよお前。それにその服にその髪。怪しいなぁ」
イラッ…
那和の男嫌いが出てきた。
こいつ嫌いの対象だわ…
「ありがとうございました。では失礼します。」
超棒読みでその場から立ち去ろうとしたが少年が呼び止めた。
「待てよ!!」
あー呼び止め方がナンパ男と似てるから苛々するっ…
「何ですかっ!?」
「そんな怪しい格好で町うろつかれると困るから、とりあえず副長に会ってよ。」
「分かりました、いいですよ。」
「多分副長がどう対処するか決めるから。」
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