第一章.夢だと思いたい。

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とりあえず那和は警戒しながら少年について行った。 部屋の前で止まり、少年が中に居る人に声をかける。 「土方さーん!何か怪しい奴連れてきたぞー!!」 「あー?入って来い。」 低い男の人の声が聞こえて少年が障子を開ける。 「こいつなんだけどさーどー見ても怪しいよな?」 那和に指を指しながら中に入った。 「確かに怪しいな…」 「だろー?だからこの格好で町歩かれたら騒ぎになるからとりあえず連れてきたんだけど…」 「人に指、指さないでください。礼儀というものがあるでしょう。」 「って感じなんだ。」 那和にそう言われ、すぐさま指を指すのをやめた。
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