第二章.信頼

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土方さんはそう伝え、自室に戻った。 「んー…どっかにあったはずなんだけどなぁ…」 平助は那和に着せるための着物を箪笥の中から探している。 「あ。あと綺麗で汚れてなくてなるべく新しいので宜しくお願いします。」 「そんな注文、受付ねぇよ!!」 「何で女のあたしが男のあなたの着物着なくちゃいけないんですかーそれぐらい分かってくださいよ。女性に嫌われますよ。」 「うるせぇよ!!ちょっと待ってろって!!」 平助はなるべく怒りを納めている。 「はぁ何でこんな奴に着物あげなきゃいけねぇんだよ…」 「何か言いましたか?」 「何でもない。」 幕末にタイムスリップしますよーって前々から言ってくれたら着物ぐらい持ってタイムスリップするっての。
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