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今思えば――それは結羽の一言から始まったのだろう
「オルドカティスを継ぐものォ?」
説明しよう!
オルドカティスを継ぐもの
それは、真なる神に反旗を翻した偽りの神、虚皇帝の悪事を止めるべく立ち上がった少年(少女)たちの笑いあり、涙ありの冒険ファンタジーゲームである。詳しくは小説概要にてチェックだ!
「そうだ、まるで昔の我らを思い出さんか?……おっと、お前にとっては良い思い出とは言い難いものだったが…」
「……」
「やってみないか?オルドカティスを継ぐものを……正義の剣を携えるものの立場を!」
「……考えておくよ」
「そうか、分かった、幸いにもオンライン対応ソフトだからな……先にプレイしていつかお前とともに剣を取り合える日を楽しみにしている」
「あぁ、そうしてくれ」
すまないな結羽……お前は知らないだろうが……いや、言ってないんだ、結羽が知っているはずがない
俺は既にオルドカティスを継ぐものを……プレイしているんだ!!
今やレベルはMAXだし、アイテム、クエスト、モンスター図鑑、それら全てもコンプリート済みだ
挙げ句オル継ぐ(オルドカティスを継ぐもの)内ではいつのまにか魔王という通り名で呼ばれている
理由?
ハッ、そんなの簡単だ、全てコンプ済みの俺は一人物思いにふけっていた、そして思い付いた。
そうだ!プレイヤーキルをしよう!
と、そう思ったんだ
……悲しいものだ、魔王としての血が、まだ俺の中に流れていたなんてな……
と、まあさておき、という訳で、ダンジョンにむかうプレイヤーを倒し、レアアイテムを獲得したばかりのプレイヤーを倒し、パーティーミッション中ボスを倒す目前でパーティーを倒し、なんてことを繰り返していたら、いつしか魔王なんて通り名がついたんだ
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