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つー訳で、本当どうしたものかなぁ
「はぁ…………」
「どうした?大丈夫か、どこか具合でも悪いのか?」
「んん、あぁ……大丈夫大丈夫………じゃ…ないな、これは……」
「どっちなんだ、我は心配をしているというのに」
「冗談だよ、冗談、ホラッ見てよこの動き、フッ、フッ、フッ、フッ」
俺は魔王だった頃の力を駆使して秒速30回程度のペースで反復横飛びを始めた、そうでもして大丈夫だ!って事をアピールしないと、家までついてこられそうだしね……
もしそんなことになったら俺がオル継ぐもってるってバレちゃうしさ
「う、うむ、大丈夫そうだな、しかし魔王の力をこんな道端で使わない方が良いと思うのが……」
「ハハハッ、平気さ、いくら力を使った所で人間たちが僕が魔王だったなんて気付くハズがないんだし」
「……それもそうだな」
「も~本当結羽は心配性だな、ちょっと前までは敵通しだったって言うのに」
「ふん、たとえ昔は敵であったとしても今は友だ、心配するのは当たり前だろう?それに言うじゃないか、昨日の敵は今日の友、と」
格好いいよな、コイツ……いやマジで
こういうことが素直に言えるから、勇者として仲間からの信頼も厚かったんだろうな
「お前はそういう男だったな」
「……なんだその言い方は」
「あの、一応誉めてますよ?」
「なんだそうだったか、止してくれ俺は……決して誉められるようなことはしていない」
「いやそんな大袈裟だって、ここは素直にありがとうって言えば良いんだよバカ」
「すまない、ありがとう」
「よろしい」
……あ~
結羽って結構面倒臭ぇ
いや前からおもってたけども
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