第1章

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「そ、それは…………。 彼女さんに誤解を招くから………。」 卑怯だよ……………。 さりげなく、彼女がいるか聞くなんて。 例えいなくたって、この恋は叶わないんだから。 「ふっ。 彼女なんていねーよ! 波瑠こそ彼氏いるのかよ?」 いないの? 昔から悠輝くんはモテてたから絶対いると思ってた。 でも、希望を持っちゃだめ。 わたしなんか、眼中にないんだから。 「い、いないよ!!」 「んじゃ、波瑠のこと俺は波瑠って呼んでいいな? 波瑠も俺のこと、悠輝って呼べよ。 じゃないと………。」 ニヤリと悠輝くん、いや、悠輝が笑ったのが見えたから、強引に話を終わらせた。 「分かったよ!」
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