第1章

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もう10年くらい経つけど、やっぱり好きだなぁー。 はにかんだ笑顔も、イジワルなコトバも。 気づかないうちにじーっと見てたらしく。 「何? 俺に一目惚れ?」 「ち、ちがうよ! 自意識過剰です!!!!」 なんて、中学生のころと変わらず、冗談を言い合っていたら。 「ねぇ。 瀬戸悠輝さん。よね?」 と、先輩らしき女の人たちが来て、悠輝くんに話しかけた。
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