第1章 死神、出会う

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紗香は笑ってみた。 そして、右足、左足と、ゆっくりと、屋上の地面の灰色のコンクリートの淵に足をかける。 あと数秒もすれば、大型トラック3台が真下に来る位置を走っている。 紗香は、小さく息を吸った。 そして、両足を揃えて、ぴょんと軽く飛ぶように踵から足を離して、道路に目掛けて真っ直ぐ落ちる。 目を閉じて、すぐに今まで感じたことのない強風が襲ってくるー・・・
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