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ことはなかった。
先ほど、確かに淵に足をかけて、足を離したはずなのに、今はコンクリートの淵の目の前にいる。
「え・・・?」
なにが起きたの?
しかし、紗香はすぐに我に返った。
小さく息を吸って、うん、私は、大丈夫。
さっきのは何かの錯覚だ。
淵に足をかけ、両足を揃えて、ぴょんと軽く飛ぶように踵から足を離して、道路に目掛けて真っ直ぐ落ちるー・・・
すぐに今まで感じたことのない強風が襲ってー…
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