第一話

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会社の中に入ると受付があり、 中村さんというお姉さんがいて、 「社長お帰りなさい!」 と爽やかな笑顔とともに迎えてくれた。 中村さんが不思議にこちらを見ている…… 「あの~そちらの方は?」と杉下さんに尋ねる中村さん。 「ああ、この子はね!今度デビューさせる子だからよろしくね♪」 その言葉を聴いた途端、中村さんの笑顔が引きつる。 「失礼ながら社長……デビューさせるにはルックスがあまり……。」 オレは本当に失礼だな、おいと心の中でツッコミを入れる。 杉下さんは、 「まぁ楽しみにしてて♪」とウィンクをする。 「はぁ……。」と中村さんはあまり言葉の意味を理解できていないようだ。 ちなみにオレもこの言葉の意味がよくわからなかった。 「さぁ、早く私の部屋へと行くわよ!!」 杉下さんはそう大声で言いながら、オレの腕を掴んでエレベーターへと乗せる。
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