第一話

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ピピピピッピピピピッと目覚まし時計のアラーム音が部屋に鳴り響く。 しばらくすると布団の中から 部屋の主だと思われる色白の細い手がのびてきて 目覚まし時計をわしづかみにして、 壁へとすごい勢いで投げつけた。 当然の如く目覚まし時計のアラーム音は鳴り止んだ… 三十分ぐらいがたったのだろうか… 部屋の主、いや名前で呼ぶことにしよう… 部屋の主 白井仙がやっと起き上がった。 眠気眼を手で擦りながら 目覚まし時計を探しているようだ。 仙は布団の中から出て 少し離れている所に落ちている目覚まし時計を見つけた… 落ちている目覚まし時計を拾い上げ、 時刻を見てみると 8時20分 時刻を見た瞬間 仙の形相がものすごいものへと変わった。 すごい早さで壁のハンガーに掛けてあった真新しい制服に着替えた。 どうやら入学式か何かのようだ… パンを一切れ口にくわえ、 誰もいない部屋に 行ってきますと一言言ってから急いで部屋を出ていった。
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