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ピピピピッピピピピッと目覚まし時計のアラーム音が部屋に鳴り響く。
しばらくすると布団の中から
部屋の主だと思われる色白の細い手がのびてきて
目覚まし時計をわしづかみにして、
壁へとすごい勢いで投げつけた。
当然の如く目覚まし時計のアラーム音は鳴り止んだ…
三十分ぐらいがたったのだろうか…
部屋の主、いや名前で呼ぶことにしよう…
部屋の主 白井仙がやっと起き上がった。
眠気眼を手で擦りながら
目覚まし時計を探しているようだ。
仙は布団の中から出て
少し離れている所に落ちている目覚まし時計を見つけた…
落ちている目覚まし時計を拾い上げ、
時刻を見てみると
8時20分
時刻を見た瞬間
仙の形相がものすごいものへと変わった。
すごい早さで壁のハンガーに掛けてあった真新しい制服に着替えた。
どうやら入学式か何かのようだ…
パンを一切れ口にくわえ、
誰もいない部屋に
行ってきますと一言言ってから急いで部屋を出ていった。
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