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今日も、「あ~~~~」と声を発してノドの調子を確かめる。
のどの調子を確かめた後は
思う存分自分の好きな歌をメロディーにのせて歌い始める。
自分の歌声が静寂の中に消えていく……。
公園がまるでライブ会場のように感じる。
自分だけの空間………
のはずだった。
いつもどおりなら。
何やら物音が聴こえる。うるさい。
いつもの公園にないはずの雑音が聴こえる。
そして、雑音がだんだんこちらに近づいて来ている。
雑音が足音と気づいた時には、自分の腕はもう捕まれていた。
捕まれた時と同時に、
「あなた、テレビに興味ない?いや、そうじゃないわ。歌手としてデビューしなさい!!」
と命令をされた。
「イヤです!!」
とオレは言って、捕まれていた手をふりほどいて、全速力で家まで走って逃げた。
家まであとちょっとのところで逃げてきた。
そこで後ろを振り返ってみたが、そこには誰も居なかった。
ほっとしながらも、少し歩いて家の中に入る。
汗だくになってるオレにたいして、
何で汗だくなの?と言いたげな目線を家族が送ってきたので、
部屋へと避難する。
もう寝ようと思いながらも、シャワーだけは浴びる。
部屋に戻った時には、もうオレは睡魔に襲われていた。
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