第一話

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今日も、「あ~~~~」と声を発してノドの調子を確かめる。 のどの調子を確かめた後は 思う存分自分の好きな歌をメロディーにのせて歌い始める。 自分の歌声が静寂の中に消えていく……。 公園がまるでライブ会場のように感じる。 自分だけの空間……… のはずだった。 いつもどおりなら。 何やら物音が聴こえる。うるさい。 いつもの公園にないはずの雑音が聴こえる。 そして、雑音がだんだんこちらに近づいて来ている。 雑音が足音と気づいた時には、自分の腕はもう捕まれていた。 捕まれた時と同時に、 「あなた、テレビに興味ない?いや、そうじゃないわ。歌手としてデビューしなさい!!」 と命令をされた。 「イヤです!!」 とオレは言って、捕まれていた手をふりほどいて、全速力で家まで走って逃げた。 家まであとちょっとのところで逃げてきた。 そこで後ろを振り返ってみたが、そこには誰も居なかった。 ほっとしながらも、少し歩いて家の中に入る。 汗だくになってるオレにたいして、 何で汗だくなの?と言いたげな目線を家族が送ってきたので、 部屋へと避難する。 もう寝ようと思いながらも、シャワーだけは浴びる。 部屋に戻った時には、もうオレは睡魔に襲われていた。
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