憲法改正問題 反動を志す自民党

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憲法改正が議論され続けて久しい。憲法96条によると憲法改正は各議院の総議員の3分の2以上の賛成で以て国会によって発議される。そして国民投票法のことを加味すると、国民投票において有効票の過半数の賛成で以て改正が承認される。 僕としては憲法の改正方法に対して文句を言いたいところだが、本章ではそれが目的ではないので、割愛する。 さて、改正案はどうなのかと言うことになるが、今回は自民党の出した案について語ることにする。 その自民党の出した改正案は僕から言わせれば、自民党の本性と本当の狙いをさらけ出したものであり、反動の動きそのものである。 どういうことなのかと言うのは引用して説明する。 自民党が先日発表した『日本国憲法改正草案』がトンデモ過ぎなので、その問題点を人権関係を中心に簡単にまとめてみました。 簡単に書けば、現行憲法で保障された基本的人権を国家が自由に制限・剥奪できる内容になっています。 現行憲法で基本的人権を保障した「公共の福祉に反しない限り」という条文が、自民党改憲案では「公益及び公の秩序に反しない限り」にすり替わり、国家や政権政党に逆らう者、都合の悪い者は「公益及び公の秩序に反した」という名目で、一切の権利を剥奪しても合憲になりました。 また、21条の表現の自由の条文に「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」と、お上に都合が悪い言論の一切を潰せる条文が追加され、さらに立憲主義の規定(第97条)と、政教分離の原則(第20条)が削除されました。  なお、たちあがれ日本の改憲案自民改憲案とほぼ同じ内容です。 いやもう、一体どこの北朝鮮なんでしょうかね、これは。マスコミも国防軍がどうこうよりもこういうところをちゃんと報道して欲しいもんです。
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