憲法改正問題 反動を志す自民党

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漫画規制に例えるなら「スポ魂」か「教科書」みたいな内容じゃないとすべてダメです。 この「公益及び公の秩序に反しない限り~」はそれ程危険。インターネット上のサイトも殆ど潰れます。 これが原案のまま通ったと仮定して一言。 御約束で「キモヲタざまぁ」の展開になると思うしおそらく初めはそういう使われ方をすると思います。 今なら「児童ポルノ」にこじ付けて創作物規制に悪用されるとかでしょうね。 ただ「そうなった」時は最後。後はどう足掻いても規制は止められない延々と同じ事が繰り返されます。 しかも「反対活動」すら「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」とされます。 お上に都合の悪い「言論の自由」は剥奪できるので逆らえないし「政権批判」も出来ません。 hiroujin氏も仰ってますがお上に都合が悪ければ「脱原発議論」なんて事も出来なくなります。 要するにその時の「政権与党」が「ダメ」と言ったらあらゆる「表現/言論の自由」は剥奪されます。 つまり「青少年育成」や「人権保護」の建前であらゆる悪法が通し放題にもなるという訳ですよ。 引用終わり 序章で僕は大日本帝国憲法に酷似した改正案が出てると言ったが、その人権に纏わる概要が正にさっきの通りである。正しく言うならば、大日本帝国憲法に治安維持法を足したようなものである。自民党が自衛隊を国防軍に改めるだの天皇を元首とするだのはマスコミもよく報じるので知る者も多い。しかし、肝心な部分が全く知られていない。知られたら怖いことになるということの裏返しなのだろう。 僕は表現規制のこともあって自民党を信用していない。何故ならば表現規制が反動の動きの兆候と考えるからである。これについては拙著の『「新治安維持法」の種を潰せ』に詳しく書いてあるので参照にして欲しい。 改正案からも解るように自民党が志しているのは歴史的逆行である。日本を75年前の状態に戻そうとしているのだ。これを許しては政府に何の文句も言えない故に日本は太平洋戦争の二の舞を演じかねない。お上の無謬性を疑わない、これこそが最大の売国行為だと思う。 現行の日本国憲法に欠陥が多数みられることは否定しない。改正の必要性も承知している。しかし、自民党の改正案とを比較しろと言われたら、決して現行憲法は悪いとは言えないと僕は答える。
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