歴史は繰り返される 第2の太平洋戦争

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事実だけをつらつら並べただけである。まぁ、これらの一連の事実の解釈としてくは大きく分けて2つある。それは「15年戦争を日本の侵略行為であるかどうか」と言う問いの答えの違いで大きく分かれるところだろう。学校教育でなされるのはその問いに「YES」と答えるような考え、つまり「日本が戦争をした」という考えである。これは右寄りの人々(特に国家主義者)が「自虐史観」と称して批判している歴史観(?)である。それに対して「NO」と答える考えは「日本には何の落ち度もない」とする考えである。これはやはり右よりの人々に広く支持される考えである。そう説明している僕はどうなんだと言われると、「どちらでもない」と答えるだろう。「どっちつかず」と言われようがそういうことである。 具体的に言うならば、「見た目上は日本が悪いが、実際は海外が本当の黒幕である」と言うことだ。つまり、裏で日本は繰られていたと言うことである。事実、戦争当時日米戦争をやって「日本が勝つ」と思っていた人は皆無だった言われている。しかも日中戦争がドロ沼と化していた中で突入しようとなれば尚更であろう。 それだけでは止まらず、日中戦争でも日本はアメリカなどの謀略に嵌められていたのだ。満州事変が15年戦争の発端となったのは先に書いたとおりである。日本はこの事件において満州国の建国を世界に認めさせようとしていたが、国際連盟の緊急理事会で否定され、更に「日本の満州からの撤退決議」を可決されてしまった。そこで慌てて建国宣言を掛け、世界世論を敵に回してしまう。ここで、日本は満州を植民地とすれば別の道を歩めただろう。リットン調査団は表向きは撤退を迫ったが、実際は日本の満州支配を暗に認めていたと言う。それは満州をロシア(当時はソ連)の南下政策に対する東アジア地域での防衛線と見ていたからに他ならない。
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