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「当たり前だろ!ちょっとドジだけど、すっげー美人なんだぜ」
「それに……凄く優しいんだよ」
杏里も負けじと母親の良さを語る。二人の態度から、母親との関係の良さを感じ、伸二たち三人は安心した。
結局、その日は、伸二、神崎、椎名の三名の他……辰巳、双子とその父親、新一郎のみで夕食を取ったのだった。
「ほう、その若さで独立し事務所を構えているのか、色々と苦労があるだろうに」
「いえ、性に合ってますし」
伸二に興味を持ったらしく、新一郎は、愛想よく会話を交わしてくれた。
伸二も支障がない程度に仕事内容を話す。ちなみに、新一郎らには、探偵では無く、フリージャーナリストという肩書きで説明をしていたのだ。
辰巳や朱里と杏里は、椎名や神崎と雑談を交わして楽しげだった。
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