ショコラティエな彼

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12月2日 今日はチョコレートが大好きな友達に連れられてきた。 「こちら10日から予約開始のクリスマスケーキのご案内になります。」 そう言って綺麗な店員さんが渡してくれたチラシには、今まで見た中で1番ってすぐ言えるようなあたし好みのケーキが載ってた。 「やばーい!!これめっちゃあたし好み!!」 あっ… でもやっぱり値段は… 「これ絶対予約するっ!!」 1回くらい飲み会を我慢すればいいんだもん。 きっとこれ買わなきゃ後悔するし。 「あれ?でも10日ってあたしら学校じゃない?」 「あっ…!!でもこれ限定50個だし…。 あたしその日休むわ!!」 「は!?」 「だってこれ買わなきゃ絶対後悔するよ!!学校は休んだって後悔しないから大丈夫♪笑」 「そんなに言うなら今ご予約を受けましょうか?」 奥から出てきた高梨さんが、相変わらずの優しげな微笑みでそう言ってくれた。 「えっ…でも…」 「そこまで言っていただけるなんてとても嬉しいことですからね。予約を1つ分空けておきますので、10日の閉店までに来ていただければ大丈夫ですよ。」 「ほんとにいいんですか…?」 「ええ、10日にお待ちしております。」 優しい言葉にあたしの胸はドキドキしてばっかり その優しさにまた"好き"が積もった。
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