ショコラティエな彼

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1月15日 年末年始はお店もお休みだったけど、10日くらいには行こうかなーなんて思ってたのに… …あたしテストが始まるんでした…。 単位欲しいから絶対落とせないし、来週からのテストに向けて今は追い込みの真っ最中!! お店にはテスト明けにたっくさん買いに行こうと思います!! -------------------- 「「あ…」」 高梨さーんっ!! 大学からの帰り道、ふと立ち寄ったコンビニに彼はいた。 しかもチョコレートコーナーに… 「チョコレート専門店で働いていても、コンビニチョコって気になっちゃうものなんですか?」 休憩中ならちょっとお話しませんか?って勇気を出して言ってみたら、案外簡単にOKしてくれて近くの公園まで来た時に聞いてみた。 やっぱそこは気になるところでしょ? コンビニチョコと比べたら明らかに高梨さんの作るチョコレートが勝ってるのにって思うじゃん。 「まあ色んなチョコレートを食べてみることは大切だからね。うちに置いてるようなものを求めている人もいれば、コンビニのものを求める人もいる。両方から愛されるものを作ることって難しいけど、それでも俺はそんなチョコレートを作りたいと思ってる。」 強い眼差しだった。 この人だからああいうチョコレートが作れるんだ。 「なんてかっこつけても、今はコンビニのが食べたい気分だっただけなんだけどね。 そういえばこの間はカフェオレありがとう。何かお礼をしたいんだけど…」 「お礼なんていいですよ?あたしが勝手に押し付けただけですし♪それに高梨さんが元気であの美味しいチョコレートを作ってくれるなら、それがあたしにとってはお礼になります♪」 「ははっ!!ありがとう。本当にチョコレートが好きなんだね。」 「はいっ♪もう愛しちゃってますから♪」 「そうだ!!じゃあよければ試作品の感想を聞かせてくれないかな?もちろんスタッフにも聞いているんだけど、チョコレート好きな人の率直な意見も聞きたいと思っていたんだよ。」 彼からの思いがけない提案に、あたしはただただ喜ぶばかり。 彼と少しでも話したくて、引き受けた。
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