友達の部屋の向かいの彼

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--------------------- それから友達が帰ってくるまでの時間、色んなことを話した。 大学のこと、友達のこと、高校のこと 相変わらず彼は素っ気ない返事だったけど、それでも聞いたことにはちゃんと答えてくれたし、あたしの話にも相槌を打ってくれてた。 ~♪ 「あ、友達からだ。 もう帰ってきたみたい♪」 「よかったですね。」 「うん♪長々と居座っちゃってごめんね。ありがと♪助かった♪」 「いえ…」 話してるうちに彼が出してくれたお茶を片付け、玄関に行こうとするとあることに気が付いた。 「あっ!!そういえばまだ名前聞いてなかった!! あたし中根沙織(ナカネサオリ)♪」 「赤田優(アカタユウ)です」 「優くん♪今日はほんとにありがと♪優くんがいなかったら今頃暗い中怖くて大変だったよ(笑)」 「いえ…俺も楽しかったです。」 そう言って少しはにかんだ顔が可愛くて「アドレス教えてくれる?」なんて口走ってた。 無言で携帯を差し出す優くんがまた可愛くて、あたしはキュンキュンしてばっかり もちろん友達にもこのことを話して2人で盛り上がってたのが優くんに聞こえてたのは、また後日わかったんだけどね。
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