4人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前知り合いなの?」
高月が目を細めて疑ってくる。
「いや、知らないな。そもそも知っていてもすぐに忘れているよ、俺」
「……そりゃそうだな。お前の本命が未だに誰だかわかんねえし」
「ねえねぇ、何の話してるの?」
目の前の女二人が訪ねてくる。
「教えたら、俺も飯誘ってくれる?」
「ねえねえ三重院君、何の話?」
「……無視ですか」
高月を無視して押しのける二人の女達。
えーと名前はなんだっけ?
美香ちゃんと確か……朝子ちゃん、だったか。
「ああ、えーと……桜小路美咲って人知ってる?」
「桜小路美咲? ……ああ、あの子の話してたんだ」
美香ちゃんが少し距離をおいた感じで話した気がした。
最初のコメントを投稿しよう!