ハジマリ

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  「ところで、なんでそんな話題になったの?」 美香ちゃんがなんだか拗ねるような表情でじっと見ながら、聞いてきたので丁重に答えてやる事にする。   「ああ、なんか高月が興味あるような事を言っていてさ」   「ん~……ほんとに?」   美香ちゃんが確かめるように聞いてくる。 女って、なんでこう嫉妬深いのだろう。ちょっとうっとおしく思った。   「ほんと。俺、その桜小路さんの事今初めて聞いたし。そもそも同じ大学って今知ったぐらいだから」   「んー、そうなんだ」   「そうそう」   「ところでさぁ、さっきの返事まだなんだけど」   「ああ、ご飯だっけ? 別にいいよ。今日予定空いてたし」   「いえぃ、やったー!」   美香ちゃんが空いている手を使って、ガッツポーズを取る。  
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