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「ほんとだって。ほら」
別にそこまで身の潔白を示す事でもなかったのだが、疑われるのもいい気がしなかったので携帯の着信履歴を見せてあげた。
「お父さん?」
「そう、俺の親父だよ」
「何か用があったのかな?」
「さぁ、後でかけ直すからその時に聞いてみるけど」
……美香ちゃんにはそうは言ったもののかけ直すつもりなど、これっぽっちもなかった。
親父からの久しぶりの電話。多分、また社交パーティーに出席しろとかだろう。
「お前ももう大学生だ、こういう場を知っておきなさい」と入学してから、親父から口をすっぱくして聞かされていた。
もちろん、俺は出るつもりなんてはなからなかったし、大学入学後は一度としてそういうパーティーには出席してなかった。
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