ハジマリ

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「あ、ごめん、何だっけ? 話聞き逃した」   「もぉ~! この後どうするって聞いたの!」   話を無視されたからだろう、美香ちゃんは不機嫌な態度をとっていた。   「ああ、ごめん。この後も俺空いてるよ。……だから、美香ちゃんさえ良ければ」   「……」   少し恥ずかしそうにしながら、美香ちゃんは黙って頷く。   「はい、すみません! ご注文頂いたドリンク二つとハンバーグです。ハンバーグを注文された方はどちらですか?」     「あっ、……はい」   高校生くらいの若い店員さんが美香ちゃんのオーダーを届けにきた所でまた一旦話が中断してしまった。  
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