恋愛クッキング

ハジマリ

レストランを出た後、俺達はホテル街へと足を運んだ。

どのホテルに入るのかを決めると、美香ちゃんに手を引っ張られるままホテルの中へ誘われていく。
エレベーターを出て部屋に入ると、先に美香ちゃんが服を脱ぎだしてシャワーへと入って行った。

その間、俺はソファに座ってゆっくりと煙草で一服しながら、もう一度携帯を取り出した。

普段、この携帯は女の子達しか着信、メールが来ない。まぁ、アドレスの中にもほとんど女の子だけなのが原因なのだが。
ああ……忘れていたが、高月からの連絡もたまには来ていた。来るメールのほとんどが「今度女の子紹介して！」だが、たまにくだらない会話のやりとりもしている。

煙草を吸い終えると同時に、美香ちゃんがシャワールームから出てきた。

バスタオル一枚の姿だ。