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長いようで一瞬だった行為が終わると、俺も美香もベッドの上で疲れ切っていた。
「気持ちよかったね」
さっきまで何かに取りつかれた様な凄く求めてくる美香とは思えないほど、弱々しい声で話しかけてきた。
「……」
俺は無言で頷くと彼女の額にキスをした。
そして、立ち上がり机に置いた煙草をとって一服した。
「煙草って20歳からじゃないと吸っちゃだめなんだよ」
美香はクスクスと笑いながら、からかうように言った。
「煙草吸うと気分が落ち着くからね。じゃないと吸わないよ。美味しくないもん」
「私、吸ったことないんだけど……刹那が吸っているなら一回くらい吸ってみようかな?」
「吸わない方がいいよ。女の子には体に悪いし。それに吸ってほしくもない」
「……ん。なら、吸わない」
美香もベッドから立ち上がると、腰かけていた俺の隣に座って肩に頭を預けてきた。
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