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窓を開けると、ふわりと風にそよがれた前髪が視界から上に上がる。
顔を出すと目に映る景色は緑でいっぱぃだった。
大自然の中に一本だけある道路を俺が乗っている車は走っていた。
他に走っている車はおろか、歩く者も一人もいない。
あぁ・・・ついに来たんだなぁと思う。
俺の名は藤原和也[フジワラ カズヤ]。
つい先日まで都会に住んで普通に中学校に通っていた。
だが、急に親父の仕事の都合により引っ越しすることになってしまったのだ。
今朝、出発するまで見慣れたビルやたくさんの店に囲まれていたと思うと
夢の中にいるんじゃないかと思う。
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