ΨプロローグΨ

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とある公園。 電気などの灯りが一切無く、あるのは月の光のみ。 ジャングルジム、滑り台、ブランコ、砂場、鉄棒、ベンチといった遊び道具がある普通の公園だ。 だが、不自然に意図的に置かれたであろう・・・ 空き缶が一つ、公園の中央にあった。 ポツンと置かれたそれは風もない為に動くことなく公園を見守っている。 だが、そこに近づく人影があった。 それは1人の少女。 ユラユラと体を左右に揺らしながら歩いてくる少女。 花柄の絵のTシャツ・スカートといった女の子らしい姿だが その素地は切り傷が多数有り、汚れもついている。 体も一緒だ。後髪は腰まで、前髪は顔をすべて隠すほどに伸び、ぐしゃぐしゃだ。 そして少女は体を揺らしながら空き缶の前に辿り着く。 辺りを見渡し、一言呟いた・・・・。 『どぉ~こかなぁ~?』
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