1人が本棚に入れています
本棚に追加
1人の少女がベンチの裏に小さな体を隠し、
頭を両手で隠しながら身を潜めていた。
最初は物音1つしなかったのだが次第に周りが騒がしくなっていく。
『助けてくれぇぇぇぇー』
『いやだぁぁぁぁ』
『もぅ・・・いいや』
1つ、また1つと声が減っていく。
恐怖に耐えられない少女は
頭から耳へと手を持って行き、何も聞こえないようにした。
どれくらぃの時間が経っただろうか・・・?
ふと強く押し付けていた手を耳から離すと
騒がしさはなくなり、シーンとしていた。
一瞬の安心感ができる。
だが、それは一時のものであり
次の瞬間には不安・恐怖となった。
最初のコメントを投稿しよう!