ΨプロローグΨ

4/6
前へ
/12ページ
次へ
1人の少女がベンチの裏に小さな体を隠し、 頭を両手で隠しながら身を潜めていた。 最初は物音1つしなかったのだが次第に周りが騒がしくなっていく。 『助けてくれぇぇぇぇー』 『いやだぁぁぁぁ』 『もぅ・・・いいや』 1つ、また1つと声が減っていく。 恐怖に耐えられない少女は 頭から耳へと手を持って行き、何も聞こえないようにした。 どれくらぃの時間が経っただろうか・・・? ふと強く押し付けていた手を耳から離すと 騒がしさはなくなり、シーンとしていた。 一瞬の安心感ができる。 だが、それは一時のものであり 次の瞬間には不安・恐怖となった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加