1人が本棚に入れています
本棚に追加
許して!許して!
帰って!来ないで!
ごめんなさぃ。どうかお願いします・・・
必死に心の中で願う少女。
時間が刻一刻と過ぎていく。
足跡は聞こえず、その主は一向に動こうとしない。
・・・・のに、その時の少女は混乱していた為に状況を理解していなかったのだ。
ずっと目を瞑っていた少女は急に立ち上がり、体ごと振り返って一歩踏み出した。
踏み出す直前、走り出そうと目を開けてしまっていた。
少女の潤んだ瞳に映ったものは公園の景色ではなかった。
視界いっぱいに映るそれは言った。
『見ぃ~つけたぁ~』
最初のコメントを投稿しよう!