プロローグ

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1人の子供が燃え盛る家の前に立っていた その子供はまるでこの世界に絶望したかのように笑い そして静かに頬を涙でぬらしている 「おいっ! 居たぞ!化け物が居たぞ!!」 「早く殺ささなくちゃ私達が殺される!!」 後ろで声が聞こえた 子供は振り返ると複数の大人達が恐怖した顔で「殺せ」と叫んでいる 子供はその大人達に微笑み言った 「違う。化け物はお前らだ。」 強い風が森の木々を揺らした 燃え尽きた家の前には、複数の死体だけが残されていた
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