縁談の申し出

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ラグル「ロドス王は、ロドス王国リリス王女と、我が息子エリクとの縁談を望まれているのだ。」 ミカル、ラファル「「なんと!」」  二人は、突然のロドス王からの申し出に、驚いた。  なぜなら、ロドス王国は連邦の盟主、ドラゴンライダーを擁しているとはいえ、たかが一小国に、ロドス王の実子を差し出すというのだから。  しかし、そこは平素ラグル公爵の信頼する重臣、すぐに冷静さを取り戻し、状況の分析をした。 ミカル「確かに、リリス王女とエリク様は共に17歳であり、釣り合いは取れています。平時においては、喜ばしいことだと言えますが・・・。」 ラファル「今は戦時中だ。ロドス王国との縁談は、この国を戦乱に巻き込む。」 ラグル「だから重臣達に諮る前に、どうしたらよいかそなたたちを呼んだのだ。ロドス王国と我が国は、縁戚関係にあり、無下にも断れん。平時であれば喜んでお受けするのだが、今の状態で、受けては内乱に巻き込まれる。」 ラファル「受けるとヴァルフォア王国との戦闘に加わらんといかんな・・・。」 ミカル「私は、この縁談を受けるべきではないかと思います。」 ラグル「なぜだ。申してみよ。」
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