序章

2/3
前へ
/368ページ
次へ
 広々とした地下洞窟、そこに3人の男女がいた。  1人は、杭に縛られた囚われし、元王女。  1人は、地に落ちた祖国を滅ぼされし、竜騎士。  1人は、蘇りという妄執に囚われし、魔術師。  杭に縛られた元王女は、既に意識がなくグッタリしている。  竜騎士は、魔術師との戦闘で力尽きたのか、うつ伏せで倒れている。  魔術師は、封印が解かれようとしている大穴を微笑とともに眺めている。    地下洞窟の奥には、封印された大穴があり、今まさにその封印が解かれようとしていた。 魔術師「やっと、やっとここまで来た。」  1歩、また1歩と、魔術師は杭に縛られし元王女に近づいていく。  竜騎士「や・やめろ・・・。」 魔術師「どうあがこうと、もうこの流れは覆せん。あきらめるのだな。」 竜騎士「ぐっ。」
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加