誘拐犯

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「……あ、」 冷蔵庫にチーズケーキが入っているのを思いだして、カチャカチャと慣れない手付きで二階に持って行く 「……………、」 両手でおぼんを持っているのでドアを開けられない ……はぁ、面倒だな 一旦下に下ろそうとすると中で静かに音がした 「…………ど、どうぞ、」 紺ソックスが見えたと思うと彼女はドアを開けてくれたようだ 「どうも」 ゆっくりおぼんを持ち直して、中に入り小さなテーブルに置いて後ろを振り向く 「………!」 苗木さんが…………あ、いた 一瞬、逃げたのかと思ったが彼女はまた髪を触りながら床に座っていた
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