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「あの・・・昼食を、これから食べるんですよね?」
「そうだけど」
「ここ森ですよね?」
「そうだけど」
少年に問いかけますが、一向にこちらの質問の意図は察してくれません。
そうこうしているうちに森に入ってしまいます。少年の足取りはざっくざっくと迷いが無いです。
アレクは途端に不安になりました。自分はこの少年に騙されているのではないかと。人気のない森の中で話に伝え聞くカツアゲとやらに遭うんじゃないかと。
この腕を無理やりにでも振り払ってしまおうか、そう思ったところで、
「隠れろ!!」
唐突に腕を引かれ、茂みの中に一緒に身を潜める格好になりました。
「何です!?」
「しっ!あれ見ろ!」
彼が指さした方を見ると、
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