町へ

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その時、一匹の悪魔蜂が少年の背後に回り込みました。少年はそれに気づいた様子は無く、他の蜂を相手にしています。蜂は毒の滴る鋭い針を彼の首筋に向け、今にも飛びかからんとしています。 アレクは茂みから飛び出しました。駆け寄りながら、手に魔力を纏わせ黒い鉤爪の形に固めます。そして、その達人が鍛えた刃物のように鋭い爪で、少年の背後に迫っていた蜂を切り伏せました。 顔だけこちらに向けて少年が目を丸くします。 「すげえなそれ!どうなってんだ?」 「気にしないで下さい!!前見て!!襲ってきてますから!!」 「うわっ!あぶねっ!!」 そう言いつつ、少年は確実に蜂を焼き殺しています。
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