町へ

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少年が炎で一気に蜂を焼き払い、取りこぼした個体をアレクがすかさず切り、そうして二人で共闘しながら蜂を倒していきます。 しかし、蜂は巣から次々と出てきていて、きりがありません。このまま長時間戦い続ければ、数の少ないこちらがさらに不利になるのは明らかです。 「すみません、ちょっとの間一人でがんばって下さい!!」 「へ?」 そう言ったアレクが両腕を広げると、彼らの足元に巨大な魔法陣が展開されました。それは薄青い燐光を発しながら歯車のように回り、起動します。 「対象指定。これより、この魔法陣の内側に限り影響を与える対象を指定し、限定します」 無機質に宣言し、 「対象、悪魔蜂」 悪魔蜂を指さすと、彼の魔術によって支配された空間が生まれました。 アレクの魔術はそれだけでは終わりません。 次に、右手の人差し指の先に魔法陣を出現させ、それを少年の背に付けました。
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