町へ

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「うわっ!」 対象指定により二人は無傷ですが、反射で顔を庇います。 少年が恐る恐る顔をあげるとそこにはいつもの森の景色が広がっていて、ただ一つ違うのは、悪魔蜂たちがいなくなっていることでした。 ぽかんと、少年は呆けます。 そんな少年の様子を見てアレクはこっそり、やりすぎたかなあと反省しました。最後の大技は城の書庫にあった極めて古い貴重な書物に記されていたもので、その知識を少年に与えたわけですがまだ子供である彼には衝撃が強すぎたかもしれないと、そう思ったのです。 しかし、 「すっ・・・・・・げええええ!!!」 我に返った少年は満面の笑みではしゃぎ始めました。
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