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洋太も思い出したらしく
そのせいで笑えてきたのである。
前世が殺人犯だという罪の意識。
それは自分だけではなかったのだ。
さやが洋太を刺したのは
自分や家族を守るため。
将也や空、陸を守るため。
このまま生かしておけば、
また何かしてくることは間違いない。
アーサーを殺された恨みと憎しみも
増幅していた。
「もう来世で会うのはやめましょう。」
さやは洋太にそういうと
警察に逮捕を依頼した。
洋太は何も答えなかった。
さやの決断はあの時と同じ。
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