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「今後はどう動く?」
冴子が全員を見渡す。答えたのは孝だった。
「家族の無事を確かめます。近い順に皆の家を回るとかして、必要なら家族も助けて。そのあとは安全な場所を探して」
「在れば…ね」
「ああ」
沙耶が途中で口を挟み、空気が重くなるが誰も反論はしない。いや、出来ない。
「では家族の無事を確認した後どこに逃げ込むかが重要だな。ともかく好き勝手に動いていては生き残れない。
伊吹君の言った通り、チームを組むのだ。生き残りも拾って行こう」
方針も決まり、部活遠征用バスで逃げると手段も決まり、一同は行動を再開した。
少年達は一時の安息の地を出、再び死地へと赴く。
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