君が誰を想っても

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「先輩、喉乾きません?」 晴れた空、澄んだ空気 リズムよくなるボールの音を前に、隣に座っている帽子の1年生は言う。 「麦茶あるよ??飲む??」 「ファンタ飲みたくないっすか? …先輩買ってきてくださいよ」 「やだー」 「だって俺飲みたいし…」 「はいはい、じゃあやる?いつもの」 「いいよ、今日は負けないから」 「さいしょは…」 「ぐー」 「じゃんけん…」 「「ぽん!」」 「また俺の負け…」 「ふふん!いいから買ってきなさーいっ、ファンタオレンジで!」 「オレンジとか、邪道……」 少年は微笑みながら 帽子を深く被りながらあるきだした。
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