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「う、うわ、先輩泣いとるやないですか!なにうちの彼女なに泣かしとるん?」
「や…、光、ま、ちが…う」
「ちゃう?ちゃうって…先輩、俺のこと嫌いになってもうたん?」
「だ…から、ちがうよ」
「ちゃうん?」
「わたしは、光が好きだよ。好きで好きで、好きだからいっぱい不安になるの。だ、だから、光が…あっちで好きな子できたら、とか。最近冷たいから、もうわたしのこと嫌いなのかな。とか考えたら…な、涙でてきちゃっ、て…」
溢れだす涙をおさえながら
ぜんぶを話したら、よけい泣けてきて。
光を困らせちゃう。
「な…なんや、それ。俺らただの馬鹿や…」
「え…?」
「俺は、先輩が好きやねん。大好き、好き。先輩は可愛いからアイツみたいなのにつけこまれて、好きになってしもたらどないしよ、思って…、ちょっとでも先輩に近づこ思って、冷静な奴装って、冷たくした。」
「ひ、かる…?泣いてんの?」
「先輩、俺、あんたのことでいっぱいいっぱいなんや。電車何本のった思っとんねん、どんだけ電話まった思っとんねん。俺はいつもあんたに精一杯やねん!他の奴なんて好きにならへん。だから、不安になんてならんくてええ、ど阿呆」
「はは…、光泣いてる。好き。」
「ん、俺も好きや」
学ラン姿のまま光がきた気持ちだけでもういっぱいだよ
わたしら、ただのバカップルや!
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「えーと…、俺帰ってもいい?」
「あ、恭也くん。ごめんね」
「もう先輩に近づかんといて下さいね」
「なんか俺かわいそうだよね
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